墓石の独自色

B「親がここの墓を買ったので、しかたなく守ってはいますが、私が買うならここにはしないわね……」A「酒屋さんの近くに3軒お寺さんが並んでいるでしよ?そのうちの一軒が良心的だと言いますよ。 お戒名も31万円ですって!他もご覧になったら?」。

親切によそのお寺まで紹介してくださった。 しかしまあ、お金の話が出てくる、出てくる。
とはいえ、気に入らないからといって、他人に永代使用権を売るわけにもいかない。 しかたなく居座るよりほかに術がないといったところだろうか。
しきりに出てくる戒名の話だが、昔はお寺が貧乏だったため、檀家がお米や食しかし、お寺側と檀家の間にここまでの溝があるとは思わなかった。 お寺さんの場合、一度檀家になったら末代までお付き合いが続くわけで、ここは冷静に判断するべきだと反省。
話を白紙に戻すことにした。 糧を運んでお寺を助けていたそうだ。

そのお礼の意味で、お寺に生前貢献した檀家の方が亡くなられた時に、ご住職が心を込めて院号をつけたのがそもそもの由来だという。 それが、いまではお寺のほうが金持ちになってしまい、戒名をお金で売る時代になってしまったのだという(仏教界では、院号廃止の声も上がっているとか)。
2003年夏、東京都所有の青山霊園が、413年ぶりに51区画を販売した。 青山霊園は、明治5年、青山家の下屋敷跡に開設された日本最初の国営墓地で、ただ、なかにはお墓参りに来る人もいない、無縁仏様同様のお墓もあるようだ。
そのため、都がいくら管理しても草だらけの墓所もあり、人通りがなくなると、事件現場に化すということもあった。 これだけ多くの御霊の目前で何ともやり切れない話である。

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